ムハマド・ユヌス語録:ムハマド・ユヌス氏fromグラミン銀行講演会(2)

前エントリから続き。

ユヌス氏はとても面白い人でした。
講演会の壇上には大きなフラワーアレンジメントがあったのですが、「こんな美しい花があると、みな私じゃなくてこちらをみるでしょうね。ここにひとつの”競争 competition”があるわけです。そして私は確実に負けますね!」のつかみ。講演中も終始にこやかに語りかけ、ジョークもまじえます。熱が伝わってくる感じ。

それで、言葉がキャッチ―!この方はコピーライターとしても相当成功したと思われます。
以下ユヌス語録。

「医師がいけないなら、テクノロジーやスキルや情報が代わりに彼らの家にいけばよいのです」
「職のない若者には、自分を”job seeker(職探し人)”ではなく”job giver(仕事やります人)”だと言いなさい、と言っています」
「グラミンの仕事は、いつもongoing challenge(前向きなチャレンジ)をするということです」
「新しいことをやろうとすれば、必ず拒否と緊張(tension)がおきます。いつも同じです。でも、忍耐(patience)をもって説明するのです」
「(女性に貸そうとしたところ、女性側から、お金を貸されても使い方がわからない、困る、と言われて)これは彼女たち自身の声じゃない、歴史が言わせている声なのです(not the voices of them, but the voices of history)」
「グラミンの業績にパテントはありません。すべてオープンです」

私が個人的にしびれたのは、
「ビジネスマンは、どれだけたくさんのお金を稼いだかで成功が評価されます。ソーシャルビジネスマンは、どれだけたくさんの問題を解いたかで成功が評価されます」

です。そうか、まずお金を稼がないとできないと思ってたけど、問題を解決すれば人(+お金)はついてくるかもね。

私がユヌスさんからソーシャルビジネスに関して学んだこと(以下は私のまとめなのでユヌス語録ではありません)。

(1)インフラがなくても、いきなり最新テクをやっちゃえ!

電気も水道もない村に携帯電話?という発想を逆転。むしろ携帯電話で人と情報をつなげてしまったことで、インフラを呼び寄せる。確かにとりあえず発電機と中継塔があればいいですもんね。インフラ整備はお金がかかるから、必要だけどあとでもいい。

(2)まず小さくはじめよう。あとは繰り返して大きくしよう。

当たり前ですが、その通り。らせん上昇ですね。

(3)新しいことは必ず拒否や緊張を生む。忍耐をもって説明しよう!

これも当たり前だけど、そこで挫折せず、説明説明。

(4)普及のために、最低限をカバーするコストでやってみよう。

ソーシャルビジネスは最低限のコストで行うべし。普及が目的だから。でも最低限のコストはカバーすべし。施しではなく、人々の自立が目的だから。

(5)問題を解決すれば、ブランド化する。あとは、それをまわすだけのお金はついてくるよ。

問題を解決していくと、力ができてある意味「ブランド」になる。それに貢献したい人たちがついてくるから、お金もなんとかなる。

・・・ま、私の解釈が正しいかはともかく、ほんとに力をくれたユヌスさんに感謝です~!参考にします!
活躍につれ、色々と批判も出てきているグラミングループですが、私には彼の価値観は一貫して「問題解決」であり、揺らがないであろうと感じられました。暖かくてハッピーな講演でした。
ウォームなハートとクールな頭、両方をはたらかせてあげなければね。

ムハマド・ユヌス氏fromグラミン銀行講演会(1)

昨晩、グラミン銀行総裁、ムハマド・ユヌス氏の講演会@国立国際医療センターに行ってまいりました~。
2006年のノーベル平和賞受賞者。

以下メモ。(私の聞き間違いが多く含まれているかも。行った方ご指摘を)
グラミン銀行@バングラデシュといえば貧しい人に小口の融資(数ドル)をするマイクロクレジットで有名なわけですが、融資先は今97%が女性なんだそうです。今800万人が借りているそう。
初め男性に貸していた。男性に貸さないわけじゃないが、女性はそれまでお金をまったく借りることができなかったので、女性をメインにした。半々になるのに6年かかった。
女性に貸すと子どもたちの衛生や成長のためにそれが使われるので、男性に貸すより多くの改善ができるそうです(「男は全部自分のために使っちゃうのですよ」とユヌス氏)。ので、男性に貸す場合は妻に渡すのが前提らしい。
グラミン銀行は、「今までの銀行は、お金がある人に貸す。それはおかしい。グラミンは、最初の1ドルが借りられない人に貸す」という考えのもと、ユヌス氏により1974年に創設されました。
グラミン銀行は借り手により所有されているという考えで、「1.5ドルを借りればグラミンの一オーナーです」とのこと。

貧しい人は踏み倒すと思われていた融資ですが、女性に貸すこと、グループに融資することを前提にしたところちゃんと返済されてくる。
バングラデシュでうまくいったので、マレーシアでもやってみた。うまくいったが、「イスラムだからだ」と言われた。そこでフィリピンにいったが、そこでもうまくいった。今度は「アジアだからだろう」と言われた。そこでアメリカのアーカンソー(けっこう貧しいらしい)から招かれて、そこでもやったらうまくいっている。今はワシントン、ニューヨークでも始めました、と笑うユヌス氏。「批判者はいつでも理由や説明を探しているのですよ」。

医療に関しては素人ですが、と前置きしたうえで、今までやった医療関係の仕事。

1)鳥目プロジェクト
貧しい農村の子は、夜に目が見えない。ビタミンAの欠乏からである。専門家はビタミンAを与えるか、緑黄色野菜を摂取させる必要があるとのこと。そこで、緑黄色野菜の栽培をを選んだ。村人の自立のためになるからである。
はじめに1ペニーで種のセットを売った。コストをカバーする最低の額である。それで村人は野菜を作り始めた。それはうまくいき、バングラデシュ中に広がった。子どもたちの目もよくなった。今度は種が足りなくなったが、村人が作った野菜から次の種がとれるようになり、今は彼らから種を買っている。

2)衛生プログラム
バングラデシュでは衛生環境の悪さからの寄生虫と最近感染症が問題。
寄生虫は、トイレがなくそこらへんで排せつをすることが一つの要因。なので、「グラミンで借りたい人は、村でトイレの穴を掘ること、を規約にしました」(^^)
また、飲み水が悪いこと、そこからくるコレラも大きな問題。コレラでは脱水が起こる。ので、下痢のときの脱水防止の飲料のつくりかた(塩とか重曹とかかな)をグラミン銀行の手帳の裏に絵で示した(字が読めない人が多いから)。
飲み水の改善や、子どもたちの栄養改善のために週2カップのヨーグルトを配給、ということもしているとのこと。

3)医療保険
最低限のコストを計算して、年に2.5ドルで家族全員をカバーする医療保険を創設した。一部の村から、クリニックを作って試行してみた。
ただこれはうまくいってなくて、医師に高い給料を払ったが、数カ月するとみんなやめてしまう。医師はあまり村にはいたくないようです。そこでユヌス氏の発想転換。「医師がいなくてもすむ医療システムをつくればいいのではないか」
グラミンと言えばグラミンフォンでもあります。1997年電気のインフラも不十分な最貧国バングラデシュでいきなりスタートした携帯電話会社グラミンフォンは、今では全土で5700万人のユーザーがいるとのこと。
これはまだ企画の段階のようですが、iPhoneやiPadがあるじゃないか!と総裁。「私たちの仕事は貧しい人にどこかに来させるのではなく、彼らのいるところにスキルを届けることです。医師がいかないなら、技術やスキルやテクノロジーが彼らのもとにいけばいい」と。遠隔での診療システムを検討中とのことでした。

4)看護師養成
「バングラデシュでは医師3人につき看護師が1人しかいません。普通逆でしょ?」とユヌス氏。足りないんだそうです。それで、貧しい農村の女の子たちを教育して、看護師にするプログラムをやっているんだそうです。年に100人ペースだそうですが、増やしていきたいとのことでした。
海外でも賛同する大学があらわれて、今ではグラスゴーカレドニア大学(UK), マクギル大学(カナダ)、エミリー大学、ペンシルバニア大学など10つの学校で彼女たちを受け入れているとのこと。
「貧しい農村で、うちの娘が看護師になって、海外で働いているんだ、というのはすごく励ましになるのですよ。ほかの少女たちも、私もやれるかも、と思って憧れたりするのです。それが力になっていく」とユヌス氏。

5)企業との連携
鉤虫が問題なので、今アディダスと貧しい人でも買える安い靴(1足1ドル程度)を開発中とのこと。履き心地をためしてください!とユヌス氏。ドイツの会社とカヤの開発もしている。
今回、ユニクロとも安い冬用の服を開発するらしい。今日プレスに出ますよ、とのこと。冬の寒さで人々が死なないように。(今回の来日の理由はユニクロとのコラボかも?もう出てました↓)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2010071402000063.html

つづきますよ~。

内発的動機は引き出せるのか?

前エントリからの関連。

他の人の「内発的動機」、つまり「やる気」を引き出すことは可能なのだろうか、という問いをずっと考えていたのですが、一応自分なりのまとめ。

短くいうと、

「引き出す」ことは不可能。
ただし、「おぜん立て」は可能。

たぶん、種と同じと考えてみればよいかと。
種が芽を出すタイミングは、種と宇宙の力が決める。まいた人ではない。種をおだてたり、無理やりせきたてたりしても芽を出させることはできない。
ただ、まいた人は、水をやったり、温度を整えたりして元気な芽が育つよう、おぜんだてをすることができる。
その結果、その果実を皆が受け取ることはできる。

近年いろいろな「他人のモチベーションを動かす法」みたいな本やメソッドが出ているわけですが、どうも今一つ?な気がして。
かといって、「じゃ、芽を出すのは君の仕事だから。俺にできること特にないから」と放置するのではなくて、「耕しておくから、いいと思うタイミングで芽を出してね」と「おぜん立て」に徹して待つ、ということはできるかも。

ま、この適切なおぜん立てが難しいところで。だいたい、水やりすぎたり、変な薬や肥料を変なタイミングでまいたりしてだめにしちゃいがちなんですよね。
やることやって、待つのってむずかしい。「人事を尽くして天命を待つ」っていい言葉があるんですけどね。人事を尽くさないで天命を待っちゃうか、人事でどれをやるかわからなくなっちゃったり、天命の領域までやりたがっちゃうか、になったり。

他の人よりある意味もっと難しいのは、自分自身かもしれません。
これも自分で動いて「おぜん立て」するしかないんでしょうね~。生まれた環境は選べないのは同じでも、植物とちがって人間は動けるわけだしね。
とりあえずやってみて失敗しながら修正、でしょうかね。

Alcoholics Anonymus のニーバーのお祈りから。

God, grant me the serenity
to accept the things I cannot change,
the courage to change the things I can,
and the wisdom to know the difference. 

神さま、私にお与えください
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして、二つのものを見分けるかしこさを 

(色々バージョンはあるけど、この訳がけっこう語呂的にも好きです)

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【書評】創造性のOS:モチベーション3.0

エキサイトブログに広告が入るようになってしまった。
前はデザインが好きでしたが、どうも最近デザインはパンチがないわねえー。
でもかといって移転先も今ひとつみつからないので、このまま行きます。

モチベーション3.0読みました。
なかなか面白かったです。

「やる気に関する驚きの科学」
http://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm

をふくらませた感じです。基本路線はこのサイトの内容と同じ。

人間の(行動の)動機をOSのバージョンにたとえています。
そのOSとは、

〈モチベーション1.0〉…生存することを目的としていた人類最初のOS 。 食欲&性欲・危険回避。

〈モチベーション2.0〉…報酬をもとめ、罰を避けるという外発的動機づけによるOS。アメとムチ。
ルーチンワーク中心の時代には有効。21世紀に入り、ソフトが複雑化したためか、よくクラッシュ。

〈モチベーション3.0〉…内発的動機づけによるOS。内面からの「やる気」「遊び」「自律性」に基づく。柔軟性が高く、複雑な問題をよりクリエイティブに解決し、自己発展していく。

この本で衝撃的なのは、
「複雑な問題、もしくは創造性の必要な課題をおこなうとき、報酬を示されていると、報酬がないときに比べ、処理時間が遅くなり、クオリティが落ちる」
ことが数々の実験で示されていくところでしょうか。子どもでも大人でも、アメリカでもインドでも同じような実験で同じような結果が出る。

報酬ありのグループが勝ったのは、単純作業の場合だけだった。
また、報酬を示された側は短期的にはがんばるのですが、報酬をなくすととたんにやる気をなくし、成績も下がった。報酬を出すと「遊び」が「仕事」になってしまった。
そして報酬を出し続け、上げ続けないとやらなくなってしまう(これって依存症のメカニズムだ)。

つまり「85点以上とったら、これを買ってあげる」は、基本ダメな動機づけってことになりますね(^^)
まあ普通に考えてもそうなりそうですけど。

自分のことを考えても、報酬でやる仕事だと「う~仕事だからやるか~」なダウナーなモードになりがちです・・・お金に関係なく自分でやろうと決めたタイミングでやることのほうが確かに勢いでやれるし、疲れない(←これが重要かも)。

短期的な報酬をはじめから追うくせがつくと、長期的にはダメになる。
なくそう、四半期決算と成果主義(笑)

会社のような組織において、個人個人の内発的動機づけからいきいき動けるようにして、なおかつ全体の調和がとれて発展していく、という動きを起こすには少なくとも優れたリーダーか、指揮者がいりますね。

そんな会社の例であがってたもの。
社長が旅行から帰ってきたら知らないうちにオフィスが2回移転してた。しかも前より小さくなってた、というのは笑える。「わたしはこれを誇りに思っている」だそうです。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

リカルド・セムラー / 総合法令出版

もちろんではクリエイティブな仕事はいつも無報酬でやるべきだというわけではありません。それこそ内発的動機の妨げになるので。
でも普段から自分の中の内発的動機というものに気をつけていれば、報酬の有無にかかわらず自分の創造性が花開くタイミングがわかると思います。

あと、他人の自律性を信頼する、ということもとても大事ですね。私もつい不安から先を読んでコントロールしたくなるほうなので、きちんと流れを見ていつつも、落ち着いたかまえで待つ、という姿勢も重要だと思いました。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

ダニエル・ピンク / 講談社

やっぱりそうか!な驚きの科学。

なんとなくそうな気がしていたけど、やっぱりそうか!な事実。

「やる気に関する驚きの科学」
http://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm

「タスクが機械的にできるものである限りは、報酬は期待通りに機能し、報酬が大きいほどパフォーマンスが良くなった。しかし認知能力が多少とも要求されるタスクになると、より大きな報酬はより低い成績をもたらした」

すなわち、単純な労働に関しては、報酬が上がるとやる気と成果が上がる。
知的でクリエイティブな作業に関しては、報酬が上がるとやる気と成果が下がる。

報酬や、それに伴う責任感とかのほうに頭が行っちゃうと、クリエイティブな能力の発揮は減るというわけです。成果主義うまくいかないはずです。

この本も読まなくてはね。

see also ; http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51477887.html

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

ダニエル・ピンク / 講談社

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