Memento mori (1) – 休職、復職、転職、天職。

 精神的な不調で、長く仕事を休養することを余儀なくされる人たちがいる。数ヶ月から、場合によっては2−3年にわたり休養する場合がある。
  精神的な不調をきたした原因が主に仕事上のストレスであるとき、思い切ってその仕事をやめるかどうかの判断はとても難しい。やめてしまうと次の仕事がなかなか見つからないのではないか、という不安を、多くの人が持つ。長期休養した後ならなおさらではないか、と多くの人が思う。

 でも思いきって新しい道に行くことにすると、病気がよくなる、ということもある。
続きを読む

官能的精神医学

精神科の診療は、すべての診療科の中で、からだに触れることが最も少ない科です。

診察用のベッドすら、置いていないところのほうが多いと思います。
でも一番大事な情報は、実は感覚的なものにあります。何科に限らず、患者さんは入ってくる様子や歩き方からきちんと観察するよう指導医からは言われます。私が今までの臨床経験で、患者さんの回復をもっともよく反映すると思っているのは、「顔色」と「表情」と「動き」です。
続きを読む

祝!なでしこジャパン ー 信頼と落ち着きと、ちょこっとナウシカ。

今朝のワールドカップ女子サッカー。なでしこジャパンの劇的な優勝はすごかったですね!

ほんとうにおめでとうございます。

昨夜の暑さと湿度で今朝目が覚めて、時計を見たら5時でした。決勝もう終わったのかな?と思い、ツイッターをみると、アメリカに先制されたらしい感じのTL。でもまだ続いてそうだったので、起きてTVの前に座りました。
続きを読む

< 短歌 > 紫陽花

紫陽花の花の造形性って、ちょっと群を抜いていると思います。色彩といい、形といい。

葉は単純なのに、花だけこの色彩と形態のバリエーション。 紫陽花という植物の中に、こんな風に色やかたちを変容していく力があるって、よく考えると不思議だと思いました。 もう梅雨明けもそう遠くなさそう。紫陽花の濡れて立つ艶やかさにも、また来年に会いましょう。

ずぶぬれの日は饒舌に晴れ間には恥じらい黙る紅の紫陽花

紫陽花の青濡れてますます目をみはるほどに青なる水彩のごと

言葉につまるとき – 「説明」と「表現」

どうも私の言葉は伝わらない。どうも私の言いたいことは理解されないらしい。無意識にそう感じるようになったのはいつだろうか。いつしか、人にわかる言葉で語らなければいけないというプレッシャーが強くなった。人にわかる言葉で語らなければいけないと思うと、かえって語れなくなった。言葉を発すること自体にブレーキがかかるようになってしまった。

小学生の頃は誰に見せるでもない文を書いていた。詩とか、散文とか、早熟でどこか偏ったものも多かった気がする。でも誰に見せるわけでもないから、誰かにわかる言葉にしようと努力する必要もなかった。ただ、内側からあふれてくるもやもやっとしたものを自分が美しいと思う言葉に置き換えて、書けばよかった。ワープロもない時代だから自分の字で、自分の手で書きまくった。
続きを読む