「いつも笑顔でいると結局人は離れる」

朝、何気なくテレビをつけてたら、NHK「助けて!きわめびと」。大人の色気を磨きたい、という悩みのナビゲーターをIKKOさんがやってた。

容 姿や何かをからかわれても、いつも笑顔でやり過ごしてきた相談者に、「いつも笑顔でいるのが問題」と言い切ったIKKOさん。「悲しくても怒っててもそれ を押し隠して笑顔でいると、人は結局離れていくのよ」と。IKKOさんも、悲しくても笑顔で耐えていたところ、仕事がなくなった時期があったそう。きちん と主張することで、信頼も増えたとのこと。

何回も書いているけど、こういう話でいつも思い出すのっ て、黄帝内経の「喜びは心(しん)を傷(やぶ)る」という記述。喜びも過ぎれば空しくなっていくと。怒りは肝を、恐れは腎をやぶるけど、喜びもまた、それ をもって怒りや悲しみを無理に塗りつぶすような使い方をすれば、体と心を傷める。感情はどれも等しく、尊重すべきものだし、過度に偏ってはいけない。

私 もまた、何があってもいつも笑顔でいられないのは自分が至らないからだ、と思って、自責と反動としての他罰の間を揺れ動いてしまうほうなので、やはり感情 全てに目を向けて、断るとか、それは嫌だとか、伝えていかないといけないなと思った。なるべくなら上手く伝えたいけど、下手でも伝えないで抑圧するよりは 良いんだろうな。

あと番組中に出てきた、「自分が酔わなければ、人を酔わせられない」という言葉も心に残りました。自分“に”酔っていてはダメだけど、自分“が”酔うこと、自分を好きになること、自分を美しく振る舞わせ、悲しみも哀愁にまで高めること。それが色気。