「photo」カテゴリーアーカイブ

短歌 STAY HOME

けものより来たりしやまい流行れどもわれ関せずと花の咲くなり

宿主から追い立てられしウイルスにSTAY HOMEと叫ぶむなしさ

コロナとは太陽の冠かがやける春の唸りを横目に過ぎる

短歌 朝

昼が来てまた夜がきて朝になりわたしのこころも呼吸している

あさつゆのみずみずしさのきもちなるとうにわすれしものとおもへど

永遠に朝の来ずともわがいのち闇にひそかにうごめいている

短歌 ことばにならない

クレマチス言葉にならない思いならすべてこの世の果てへと投げて

鍵をかけ心の奥に閉じ込めた言葉と気持ちが錆びついている

きみの声がわれの氷を溶かすとき濁流のごと流れだすもの

短歌 春のありよう

青く固い割りたての竹で書いたよな 愛のことばを手にして眠る

花曇り混ざりつづける色十色 終わらぬ午睡 終わりなき夢

なにもかも曖昧なままひっくるめ愛していたい春のありよう

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俳句 花冷え

花冷えに咲き急ぐなよはなざくら

溜めてきた怒りを噛んで花の塵

何もかも落花のなかに棄ててゆく

 

短歌 Spring Fever

もののふに追いつめられる夢を観て飛び起きていま春の雨のなか

生ぬるい空気に向けてもやもやと蹴り出した足をまた引っ込める

差し迫る危機もさしたる意味もなくただ生きている春のただなか

冷笑がpandemicな世の中で熱を探して手探りしてる

 

短歌 刻印 your marks engraved on me

ひとつずつわたしに押した刻印の痕をなぞってあなたを感じる

残響を覚えておいて外耳道誰の声かがすぐわかるよう

唇と皮膚の境に残された余韻の中で夢をみている