月別アーカイブ: 2020年11月

ひとり防護壁

自分の中からこぼれ出ぬよう

幾重にも網を張り巡らして防御した

言葉と情動の折り重なる地層。

わたしの思いが世界を汚染せぬよう

ひとり防波堤となり防護壁となり石棺となり

ひとり世界の最前線に立ち

ひとり世界を護り続けてきた

わたしを讃えよ。

飛散する悲惨、飛散しうる悲惨。

悲惨です。

いやまじで悲惨。

めっちゃ悲惨。

考えられないほどに悲惨。

人間、というか心は何故これほどまでに悲惨。

悲惨といったら悲惨。

しかしそうも言っていられないところに

本当の悲惨があるのです。

短歌 智慧であるところのもの

黄昏に とびかうフェイク/陰謀論 ばかばかし夜を ひとりかも寝む

梟は飛びたち闇夜に残されし からすの目のみ わずかに光る

印相を 結びべど仏の 智慧もなく 薄暮のなかに 立ち尽くしをり

濃縮還元感情

感情を丁寧にたどること

しぬこと

つらいこと

意志がおさえつけられていること

泣きそうなこと

喪うこと

静かでいること

にくにくしいこと

ただいること

何にも侵されないこと

ばかばかしいこと

生きているのがめんどくさいこと

生きているのは喜びに満ちていること

ただただ足を踏みしめること

ただひもとくこと