日々に倦み眠るわれらの傍らで日々新たなる夜明けの来たる
現実にあなた自身と出会いたいおそれや欲の幻影でなく
探してた景色は実は此処にある到るにはただ目を開けるだけ
日々に倦み眠るわれらの傍らで日々新たなる夜明けの来たる
現実にあなた自身と出会いたいおそれや欲の幻影でなく
探してた景色は実は此処にある到るにはただ目を開けるだけ
甘やかな優しき闇の撫でるごと皮膚で聞き取る君の囁き
ひそやかに母なる闇に孕まれて月満ちて今こうもりの飛ぶ
暗ければ暗き闇ほど安らげり無なりし頃はことばは要らず
上手くいくいかないとかにいらついて裸足の指で石を転がす
だいたいは右も左も好きじゃない真ん中へんにおおむね一票
「どっちでも、なんでもどうでもいいじゃない?いずれどうにか、なんとかなるでしょ。」
眠るまで素数の羊数えおりどこまでいっても割り切れずいる
いくつかの公約数で妥協する人に懲りずに抵抗してる
肉体のすみずみまでも満たす水 吐いた言葉に合わせてゆれる
うつぶせで寝ている君の浮き出した背骨の数を数えて月夜
体にはどう生きたかが刻まれて耳を澄ませば囁きはじめる
怖れとは slow virus infection 不安は influenza に似てる
可能なら感染症科依頼する不安の院内感染経路
開けたなら噴き出し続ける無意識に溜めてた恐れ油田のように
何にせよ縁があるのは良いこととさらりと言う my great mother
大人にも母にもならずにいるならば一生あなたにかなわないはず
一個だけ言い訳させてこんなにも自由恋うのはあなたの遺伝子
いつまでもばかな娘をいつまでも許して放ってくれてありがと
3人に続けて言われ「思うより死は早く来る迷ったらやれ」
「がまんせずやりたいことをやればいいだってだれもが死んじゃうんだよ」
死ぬ前にやりたいことを数えたら100越えたので一休みする
死ぬときは一番好きなあのひとと右手をつないでいれたら幸せ
人により時空は少しずれている接点でまたずれて交わる
「平行線は無限で交わる」望むなら無限は案外手前かもしれない
彼方まで見上げて意識の距離を詰め1,2,3で虹を射落とす
今はまだ如何(いか)に在りてもひとりなる 夜の底にて休息のとき
足掻(あが)いても足掻いたほどに沈みをり ただ諦めて浮かびゆくなり
長かりし沈黙のあと息継ぎす この間にことばが紡がれている