月別アーカイブ: 2012年3月

短歌 Spring Fever

もののふに追いつめられる夢を観て飛び起きていま春の雨のなか

生ぬるい空気に向けてもやもやと蹴り出した足をまた引っ込める

差し迫る危機もさしたる意味もなくただ生きている春のただなか

冷笑がpandemicな世の中で熱を探して手探りしてる

 

短歌 刻印 your marks engraved on me

ひとつずつわたしに押した刻印の痕をなぞってあなたを感じる

残響を覚えておいて外耳道誰の声かがすぐわかるよう

唇と皮膚の境に残された余韻の中で夢をみている