短歌」カテゴリーアーカイブ

短歌 Radioactive part of us

いつからか怖れの単位シーベルトベクレル元は誰かの名前

実体のみえない不安が実体に向けられ今日の水の冷たき

アトムへのあこがれどこかに残ってるそんな時代は去ったと知りつつ

短歌 スイーツ・退屈 Sweet Boredom

ことのはの束を片手にほんとうに言うべきことを見失ってる

退屈を右手に怒りを左手に歩んだ道を振り返りみる

自分というものに飽きたら次はどう動けばいいかとクレープ食べる

短歌 春に魔法 Ms. Magical Spring

何もかもなかったような眠たさで記憶途切れてけさ春霞

「解く」ものか「かける」ものかと聞かれれば「解く」がおそらく正しい魔法

着々と何かが準備されていく布石を1つ
いま打つたびに

短歌 望み ~ I hope so.

昼下がり砂漠のように乾ききりひたすら歩く何も望まず

容赦なく澄みきる青き真昼にて叶わぬ望み見透かされおり

望みとは叶えるためにあらずなり心を燃やす薪としてあり

短歌 むすんでひらいて手を打とう Open shut them, and (s)clap !


去るものと受けとるものを見分けつつ ”ゆる~くぅ むすんで 楽にぃ ひらいて”

- quoted from ”むすんでひらいて手を打とう” moonriders ; lyrics : Ryomei Shirai

握ったら指の間をすり抜ける ひらけばそっとてのひらに乗る

手を取って指をからめてまた放す 笑みを交わしてまた手をつなぐ

ひらく - open your wings to the wind

見えずともつばさひろげて風を待つ忘れた頃に揚力は来る

未来とは未知なる蛹(さなぎ)十分に時満ちたならおのずと羽化す

幾重もの衣(きぬ)を剥いでは少しずつ眠りし吾(われ)が目覚めはじめる