月別アーカイブ: 2014年7月

知 VS 情・意のレジスタンス

写真 (18)

時々、措置入院の鑑定診察を担当することがある。措置入院は、「精神障害があり、それによる自傷他害のおそれがあると精神保健指定医2名の判断が一致した場合、都道府県知事または政令指定都市の市長からの命令により行われる入院治療」を指す。精神科に通っている人たちが家で暴れてしまったり外で危険な行為をしたりした場合に、警察が間に入ることがある。その際に「精神疾患による症状なのではないか」と判断されると、自治体の保健担当職員を介して精神保健指定医に措置入院の鑑定診察依頼がくる。
夜や深夜に多いのは、境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder; BPD)の人たちの情動の爆発である。女性が多い。家族や友人と口論になり、自分や相手を傷つけようとするそぶりを見せて、相手が警察を呼び、保護される・・・という経緯が多い。
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