ひとり防護壁

自分の中からこぼれ出ぬよう

幾重にも網を張り巡らして防御した

言葉と情動の折り重なる地層。

わたしの思いが世界を汚染せぬよう

ひとり防波堤となり防護壁となり石棺となり

ひとり世界の最前線に立ち

ひとり世界を護り続けてきた

わたしを讃えよ。