世界の底が抜けたような
そうではなく世界の天井が抜けたような
というわけでもなく両方が抜けたような
とはいえもともとなかったような
世界の裏表をひとひねり
つなぎあわせて
メビウスの輪を永遠に歩きつづける
立っているかぎり、きみは永遠に上で、表だ
まだ見ぬ裏面を、思いながら、歩いていけば表面しかなく
表は永遠に裏にならず
裏は永遠に表に浮上せず
沈んだまま、やるせなく、沈鬱に
われらの表を駆動しつづける
そんな平面に居住するのは、いかがですか?
快適ですか?
しあわせですか?
ただただ、存在しつづける存在
いかがですか?